コーポレートサイトのリニューアル担当者になったら必ず読んで欲しい話
「コーポレートサイトのリニューアルを頼んだよ」と、気づいたらリニューアルの担当者になっていた、という人にぜひ読んで欲しい記事です。
ではまず、担当者になったら、何をすべきかを考えましょう。制作会社を選んだり、競合会社を見てみたりと、いろいろとやるべきことが思い浮かぶと思いますが、まずいちばん重要なこと。
それは、「社長が何を考えているかを理解すること」からはじめましょう。
社長への徹底的なヒアリングからはじめる
コーポレートサイトというのは、実は担当者に丸投げで適当につくれるものではありません。奥が深く、難易度も高いものです。ただ、かっこいい今どきのサイトをつくったって、ハリボテです。いまある原稿をそのまま持ってきたって、問い合わせなんかはほとんど変わらないでしょう。
コーポレートサイトはいわば、「会社や社長の分身」だと言っても過言ではありません。「ホームページは24時間働く営業マン」と、よく言いますが、「ホームページは24時間働く会社の分身」が正しいニュアンスだと私は思っています。
ようは、「営業マン」だと、その場の売上のために、テクニックや誇張した表現が少なからず入ると思います。しかし、分身となると、その会社や社長の等身大の言葉や雰囲気、空気感がストレートに表現されることになる。
それは、ミスマッチな集客を防ぎ、等身大でまっとうなブランディングが可能になることにつながるのです。分身である。という、認識がとっても大事。
なので、担当者は、まず会社や社長のことをじっくり理解しないといけないんです。そう。ちょっと骨が折れますね。でも、ぜったいに欠かせない工程なのです。
「なんでコーポレートサイトをリニューアルするのか?」「なんでそれをしたいのですか?」「なんで社長はこの仕事してるのですか?」「なんで会社を大きくしたいのですか?」根掘り葉掘り、いろいろ聞いてください。
社長は、社員に根掘り葉掘り聞かれると、嬉しくていろいろ話したくなる人が多いと思います。会社の経緯、いまの取り組み、自分自身という人間について、社員やお客様、これからの未来のことなど、たくさんの話を聞きましょう。
話を聞いているうちに、コーポレートサイトのゴールが、きっと見えてくるはずです。
いかに集客を強化したいとか、情報を一新したいとか、表面的な目的はもちろん重要ですが、それ以上に、社長がコーポレートサイトに吹き込みたい「想い」の部分を大切にしていってください。そのうえで、サイトの表面的な目的を決めていくのです。それが、血の通った分身となるコーポレートサイトをつくる秘訣です。
部署がいくつかある場合は、必ず部長クラスのメンバーも巻き込もう
コーポレートサイト成功の秘訣は、とにかく重要人物を巻き込むことです。部署がいくつかある場合は、各部署の紹介やサービスのコンテンツを掲載する必要が出てきます。
社長にヒアリングして、原稿を用意してもいいですが、現場と社長の認識というのは、どうも同じではなかったりすることが多い。また、各部署を担うこれからの責任者に、あらためてちゃんと考えて欲しいという社長の思いもあるでしょう。せっかくいい感じで制作が進んでも、社長と現場とで、温度感や認識の違いが生じ、至る所でどんでん返しが起きることになります。
コーポレートサイトに載せるサービス紹介ページの理想は、各社員たちがそのページを読むことで、自分たちのミッションに立ち返ることができるか、ということ。
いちばん喜んでくれるお客様層はだれなのか。我々がこのサービスを売る本質的な理由とはなにか?を、しっかり見つめ直し、言語化して、サービス紹介ページに載せる。思い思いに、商品を売る社員は、あらためてコーポレートサイトを見るとこで、自分達のミッションを見つめ直すことができます。
そんな社員たちの心を熱くさせるページは、見込客や既存客の心も動かすでしょう。各部長が部署のサービスにかける想いをじっくり聞きましょう。
頭に入れておきたいWEB制作会社の選び方
リニューアル担当者になったら、WEB制作会社を選定しなければいけません。これがけっこう難しい作業ですね。ある意味、ぜったいに失敗が許されない重要な工程です。
発注してみたら、ぜんぜん提案してくれない。とか、出てきたデザインがダサすぎて、社長に見せられない。とか、レスポンスが悪すぎて、胃が痛い。とか、蓋を開けてみないとわからないことってざらに起きます。ギャンブルじゃないんだから、と思いつつ、ギャンブルみたいになってしまうことってあるんですね。
私も、コーポレートサイトのリニューアル担当者を経験したことがあるのですが、実ははじめ失敗しました。私の場合は、すでに社内で発注先が決まっていて、この会社で進めて。という、感じでした。
実際進めてみると、深い提案はなく、デザインもいまいちで、ほとんど私がデザインして終了。納期もめちゃめちゃ伸びて、社長にはいっぱい怒られて大変だったのを覚えています。愛のある叱咤激励でした。会社の重要な仕事を任せてもらい、いまにもつながる良い経験でした。
逆に、すごいスムーズに進んだケースもあります。私自身が何社もWEB上で探して、制作会社のコーポレートサイトをじっくり読み、実績を見て、「ここに頼みたい!」と思った制作会社に3社ほど連絡をして打ち合わせ。そのうえで、信頼できそうなところに発注。期待以上の仕事ができました。「え!こんなにさくさく進むものなの?」と、驚きでした。
WEB制作会社は、絶対に自分自身で、いろんな会社を見て、自分で決めることが重要です。もちろん、はじめて過ぎてわからない場合は、社長やわかる上司と、すり合わせをしながら選んでください。
そして、コーポレートサイト制作で重要なポイントは、「社長やキーパーソンを巻き込んで、一緒に打ち合わせやヒアリングをしてくれる会社」かというところ。はっきり言って、あなたが入社3年目とかで、コーポレートサイトのリニューアル任せた!というノリで、会社の分身となるような重要な仕事を、ひとりで全部完結できるわけがないのです。
WEB制作会社が、担当者とのやりとりだけで、コーポレートサイトを完成させようとしていたら、ちょっと気をつけたほうがいい。
よっぽと担当者のあなたが、社長を巻き込むパワーを持っていて、強い意志と声をもっているなら別ですが、現実は、担当者にホイっと任せっきりになってしまうもの。
あなたは、「WEB制作会社さんが、社長を巻き込まないと絶対いいものができないと言い張るんです!」と言って、制作会社の言い分を利用して、がんがん巻き込みましょう。そうすることで、あなた自身の負荷もだいぶ楽になると思います。社長や担当者と同じ目線で伴走してくれるWEB制作会社をぜひ選んでみてください。
デザインクオリティで社長と制作会社の板挟みになる苦悩
デザインができて、社長に確認を促したら、なんか違う!という意見をもらって、また制作会社にフィードバックする。みんな正解がわからなくて、泥沼にハマる。
これ、私も発注者時代にたくさん経験してきました。なぜ、こんなことが起きるのか、理由はこうです。
- 制作会社のデザインスキルが社長のセンスを下回っている
- デザインの方向性が決まってない
- デザイン着手前にコンテンツの意思決定ができていない
まず、「制作会社のデザインスキルが社長のセンスを下回っている」ですが、これは根本的にWEB制作会社選定の時点で失敗しています。どう転がっても、これはもう覆ることがない、いちばんしんどい状況です。
社長はもちろん、会社がある一定のデザインへの執着や、このレベル以上じゃないと恥ずかしくて会社として使いたくないというラインが現実にはあります。そのラインをWEB制作会社が超えていないと、どんなにがんばっても失敗します。
制作実績をたくさん見て、社長の感覚で、「いいね!」がでるまでは、その会社にしてはいけません。WEB制作というのは、デザインだけではないですが、デザインが一定のレベルを超えてこないと、そもそも話は進みません。
きちんとしたデザインをつくれる会社を最低限の条件として選びましょう。デザインのレベルが低い制作会社やデザイナーに、いくら修正の依頼を繰り返したことで、求めるクオリティを超えることはまずないと考えていい。
デザイナーというのは、何年も何年も、幾多ものデザインをつくり、怒られ、自分のなかで試行錯誤し、苦しんで積み重ねてきた技術があります。その蓄積された技術力が、美しくクオリティの高いデザインを生み出すのです。
デザインがダサいのでカッコよくしてください。と修正依頼を出したところで、その蓄積された技術力をいきなり、あげることはできません。自分の培ってきたスキル、手駒のなかでクライアントの要望に応えなければならないので、修正の泥沼にはまるんです。
逆に、社長が持つセンスのラインを、そもそも上回っているデザイナーであれば、ほぼ一発で決まると言っても過言ではないでしょう。それが期待を超える仕事というやつです。もちろん、修正があっても、そもそも方向性のずれや、内容のずれなどであれば、直せば済んでしまいます。
制作会社選び、デザイナー選びというのはそこまで重要なことなんですね。
原稿はライター、キャッチコピーはコピーライターをいれるべし
原稿をすべて社内で用意するというは、本当に大変なことです。社長が直接書くべきところは、お願いしなければならないと思いますが、ライターさんに費用を割くというのも、かならず一度検討してみてください。メリットはこうです。
- インタビューの日程どりさえすれば一気にことが運ぶ
- 各部署や社員に原稿を依頼するストレスが省ける
- だれが見ても読みやすく伝わる文章ができる
です。もちろん、社内に原稿を書ける人がいれば話はべつですが、プロにはじめから任せるメリットはとても大きいです。
例えば、コーポレートサイトのワイヤーフレーム(構成ラフ)ができたら、必要な原稿が見えてきますね。そうしたら、制作会社とすり合わせをして、インタビューやヒアリングの日程を組む形になります。そこに必要で適任なメンバーのスケジュールを調整して、ばーっと話してもらいます。
すると、ライターがその内容をもとに、WEB上で読みやすく伝わる文章を書いてくれます。制作会社側も、だんどりやコンテンツの方向性のサポートもしてくれるはずです。もちろん、SEO的な要素や、セールスライティング的な要素も状況により、盛り込んでくれるでしょう。
そして、なにより外部の第三者の人間が読んでも、わかりやすい言葉に噛み砕いたうえで納品してくれます。会社よがりにならない、わかりやすいコンテンツが完成します。
これをすべて社内でやろうとすると、かなり時間も労力もかかり、さらには、伝わらない文書ができてしまう。さんざん、社内でかけずり回ったあげく成果につながらないものができるのです。制作会社には、必ず先にいいライターさんをアサインできるかを確認しましょう。
また、おざなりになりがちですが、キャッチコピーもちゃんと考えましょう。
コーポレートサイトのメインビジュアルに載せるキャッチコピーはとても重要ですから、なんとなくで作ってはいけません。サービス紹介のタイトルや、事業紹介のタイトルなどもコンセプトを伝えるものですから、大変重要です。
キャッチコピーも専門のコピーライターを入れるべきです。何年も使うものですから、ちゃんと費用をかけて制作しましょう。
キャッチコピーというのは、だれに何を伝えたいかを徹底的に議論し、考え、形にしていく作業です。本当に深い仕事ですから、たかが数文字と考えず、プロの力を借りて吟味していくことが大事です。
ティラノ・クリエイティブ・アーツでは、難関なリニューアルをスムーズに楽しく進めることができます
ほかもにもまだまだたくさん伝えたいことはありますが、今回はここまでにしたいと思います。この記事で語っている、さまざまな問題や課題というのは、ティラノ・クリエイティブ・アーツ株式会社はどれも解決可能です。
弊社では、コンセプト・ワークという工程を独自に入れており、社長も関係部署もキーパーソンもごっそり巻き込んで、本質的なコーポレート・サイトの制作を可能にしています。社長と制作会社との板挟みでもがき苦しむこともありません。担当者さんには本当にありがたい制作会社だと思います。
コンセプト・ワークについては、こちらの記事を読んでみてください。
コーポレートサイトをつくり変える機会には、ぜひ一度、ご相談ください。私も発注者側の視点で、いろいろと大変な目も見てきましたので、同じ立場で、いっしょに最善の解決をしながら進めてることができると思います。ご連絡お待ちしております。
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